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16

2010.04.19【 第一章 まずは出会いに感謝を。

 16「うおおりゃああ!」 隼人は走る。ただ走る。やりたことは一つだけ。 美鈴にこの部報を渡しに行く、ただそれだけ。 でも、やり遂げたい。やってみせる。思いっきり走れ、隼人! 階段は二段飛ばしに駆け抜ける。途中教師に怒られたが、そんなものはなんのその。普通に無視して走りぬける。息は切れる一方だった。何せ、コーラを飲んだばかりの胃腸だ。コーラの炭酸と共にお昼のおかずが飛び出てきそうで怖い気もするが、今...全文を読む


プロローグ『ある昔のこと……』

2010.04.19【 プロローグ『ある昔のこと……』

  いつも、一人だった。 少女は一人。 ただ、ただ、膝を抱えて座り込んでいた。それは、何も無かったからだ。少女の心はひたすらに空っぽで、何も無い。ここは暗闇。“伽藍洞”という名の暗闇だった。 いつからだろう、そんな、無人世界に光が差したのは。「ねぇ、淋しいの?」 少年は言った。野球帽を被って、手には筆箱とスケッチブックを持って。 少女は何を答えていいか分からずに、呆然と少年を見つめた。それを肯定の意味...全文を読む


15

2010.04.17【 第一章 まずは出会いに感謝を。

 15 隼人と東文芸部一同は、一時間目が始めるより遥かに前から、部室に集合していた。そう、今日は、東文芸部の部報“伽藍洞の部屋”の発行日であるからして。 秀治は、部室のパイプ椅子に座った面々を目で確かめると、おもむろに鞄から、プリントアウトされた紙を取り出すそれを見計らって、部員も各自鞄から紙を取り出した。「さぁ、諸君……」 重い空気に支配された東文芸部部室。その空気の主成分が八割がたプレッシャーで出来...全文を読む


14

2010.04.15【 第一章 まずは出会いに感謝を。

 14 あれから数日。もちろん、あの事についても大事だが、今はそれよりも取り組む事が出来てしまった。そう、そろそろ毎月発行される部報の締め切りが近づいてきているのである。 部報とは、文芸部の取り組みの一つで、言わば、やって来たことを定期的に形にすると言うものだった。東文芸部の場合、そのときのテーマなどに合わせてSSを書いている、部報の名前は『伽藍洞の部屋』だ。ちなみに、今月は、夏も近いとの事で、夏を...全文を読む


13

2010.04.07【 第一章 まずは出会いに感謝を。

 13 どうしようもなく落ち込んでいるときに、美鈴は来た。 この堤防で久しく見ていないその顔は、夕日に照らされて綺麗だった。美鈴は、黙って、隼人の隣に来ると腰を下ろす。ポジションでさえ、小さい頃と何も変わらない。なのに、「あのさ」「何」「いや……何でもない」 沈黙が訪れる。何を言ってよいのやら、隼人には分からなかった。だって、今日、あんな別れ方をしたのだ。そしてその相手が今目の前に居る。気まずい。正直...全文を読む


12

2010.04.03【 第一章 まずは出会いに感謝を。

 12 負けた。勝負にも何もかも。何だろう、この気持ちは初めてだった。消失感にも似た悲壮感。そして、乾いた心。私には一体、何が残っているのだろうと美鈴は自問自答してみた。答えはいつも同じ。答えは無い。 何か残っているといえば、例えば部活はどうだろう。部長である美鈴は比較的に部長としての尊厳が保たれているかといえば答えは“NO”である。部員は真琴を除いて、全て、東に対する怨恨を晴らすための道具として、突...全文を読む


11

2010.04.02【 第一章 まずは出会いに感謝を。

 11 あっという間だった、そういう感慨しか持てない。 最初は秀治から始まった。それから茜、文香とその他のメンバーにバトンは渡されていったが、駄目だ。追いついていない。文化部としてはかなり好健闘だと思うがしかし、西文芸と差がつきすぎている。目を通る人影はいつも、西文芸部のメンバーが最初。まだ、大丈夫。巻き返せるが、これ以上引き離されるようなら……、その時は、負けを認めざるを得ないだろう。「くそっ。遅い...全文を読む


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